前回からの続きで・・・これでFinalです。

ここから読まれた方は内容が分からないと思いますので1~7を先に目を通していただければ幸いです。

その後、戻ってからしばらくして・・・真央の体調が悪くなり・・・再び入院となりました。

先生からはここ数日がやまです・・・そう言われました。

僕は会社に有給届を出して休暇を取りました。

最後まで一緒にいてやろうと・・・そう思っていました。

昨日のうちに真央は僕たちにマンションからボストンバッグを取ってきて欲しいと言いました。

そのバッグを真央に手渡しました・・・中身を開けて真央は一つ一つ説明します。

これに私の全てが入っているの・・・これをケン君にあげるから・・・使ってね。

エミと真央は僕がエミと結婚する前にご両親を交通事故で亡くされていました。

その時の遺産と保険金がほとんど手つかずで残っていました。

その中に通帳があり・・・中を見て欲しいと言うので金額を見て・・・驚きました。

現金で6000万円あります・・・エミは私にも同じだけあるのよ・・・でも少し使ったけどね。

僕はこのお金は真美の為に使わせて貰うよ・・・あの子の為に使いたい。

この他、有価証券、マンションの不動産名義等がありました。

それと真央の下着は・・・ケン君貰ってね・・・真央はいつも一緒だよ。

エミにもごめんね・・・ケン君を奪って・・・これで許してね・・・

エミは・・・なに言っているのよ・・・姉さん。私何も怒っていないよ・・・それよりもほんとに感謝してるの・・・娘の真美を授かってくれて本当にありがとう・・・この時真央はかなり苦しそうでした。

私が死んだら・・・ドリカムの未来予想図Ⅱを流して欲しいと言いました。

娘の真美は隣で寝ていましたが、僕が・・・真美・・・お姉ちゃんが呼んでいるとおこしました。

真美はお姉ちゃん・・・良くならないの・・・かわいそう・・・そう言っていました。

おねえちゃんね・・・身体が悪くなってきたの・・・そう言って真美を抱きしめていました。

真美ちゃん・・・お父さんとお母さんの言う事を良く聞くのよ・・・

お姉ちゃんからのお願いね・・・

僕はこの時、本当は私はあなたのお母さんなのよ・・・

どれだけ言いたかった事か・・痛いほど分かりました。

真央が僕とエミを呼びました。

今度生まれ変わって・・・ケン君と会えたら・・・その時はお嫁さんにしてね・・・

僕は涙が止まりませんでした。

ケン君・・・ケン君・・・キスして・・・お願い・・・キスして・・・というので・・・

キスをすると・・・そのまま静かに僕の腕の中で息を引き取りました。

その時、小さな声でしたが、たどたどしく僕の耳元で「あ・・い・・し・・て・・る・・」と囁きました。

これが真央の最後の言葉となりました。

僕はその時、生まれて初めて人前を気にすることなく・・・号泣しました。

真央・・・真央姉さん・・・何回も何回も呼び続けましたが・・・真央が返事する事は二度とありませんでした。

エミも真央の亡骸にすがり泣いていました・・・姉さん・・・ありがとう・・・ごめんね・・・

穏やかな顔をしていました・・・この時、享年35歳という若さでした。

葬儀の時も葬儀社の方にお願いして・・・ドリカムの未来予想図Ⅱの曲を流して頂きました。

理由を言うと・・・そう言う事なら・・・故人が望まれた事をするのが一番ですからと。

喪主も私が務めさせて頂きました。

そして・・・真美は年を追うごとに可愛く・・綺麗になり・・・真央姉さんに似てゆきます。

あれから21年が過ぎて真美は今24歳になっています・・・素敵な女性になりました。

ドリカムの詩で言えば・・真央が亡くなってからもう21度目の春・・・そんな詩でしょうか。

今、真美は真央の若い頃にそっくりです・・・本当に美人になりました。

私の娘ですが・・・真美の向こうに・・・真央を見ている時があります。

もちろん僕とエミとの子供として愛情一杯に育てました・・・

エミとの子供も幸か不幸か出来ませんでした・・・

今となっては・・むしろそのほうが良かったと思っています。

エミとの間に僕たちの本当の子供が出来た場合・・・

複雑な感情が出来たかも知れません。

真美にも本当の事は言っていませんし・・・言うつもりもありません・・・
僕たちの本当の子供だからです。

エミも自分の本当の子供では無いのに・・・本当の子供以上に育てました・・・

時には叱り・・・慰め・・・笑い・・・悲しみ・・・愛おしく・・・

でも決して甘やかしたりはしませんでしたがいつも愛情に満ち溢れていました。

真美には今・・・素敵な彼氏がいるそうです・・・エミはその彼氏に最近あったそうです。

会った時は驚いたそうです・・・ケン君の若い頃にそっくり・・・そう思ったそうです・・・

そして・・・真美は・・・真央姉さんそっくりに・・・似てきています。

こんな事って本当にあるのね。

生まれ変わり・・・エミはそう言いました。

僕は真央姉さんが二人を引き合わせた・・・そう思っています。

娘が彼氏を紹介したいから・・・家に連れて来たいと妻に言いました。

じゃ、ケン君の都合も聞いてからね・・・

ケン君・・・今度の日曜日予定ある・・・と聞くので・・・特に無いよ・・・

実は真美が彼氏を紹介したい・・・そう言うのよ・・・それが今度の日曜日?

僕は一度会ってみたいと思っていましたので、OKと言いました。

真美に・・・名前はなんて言うのと聞くと○○大輔君と言います・・・

真美の大切な人なのかと聞くと・・・うん・・・と言うので分かったよと返事しました。

日曜日のお昼に来る事になったので・・・朝からエミと真美はごちそうを作っています。

僕は・・・思わず美味しそうだなと・・・つまみ食いをしようとすると・・・

真美が・・・手を・・・ピシャリと払いのけ・・・これは大ちゃんの・・・と睨みます。

大ちゃん・・・娘の口から・・・その名前を聞いた時・・・

真央が・・・ケン君と言ったように聞こえました。

彼氏が自宅に来て会った時・・・ほんとに驚きました・・・確かに僕の若い頃に似ている・・・

この時、直感しました・・・真美の旦那さんになる人だと・・・

真央・・・おまえもそう思っているのだろう・・・

そんなに遠く無い時期に一緒になりたい・・・と真美は彼氏と一緒に言いました。

僕は・・・娘の事よろしくお願いしますと・・・大輔君に頼みました。

これにはエミも真美も大輔君も驚いていましたが・・後でエミが言いました。

驚いたわ・・・ケン君が・・いきなり娘の事・・・宜しくだもの・・・

あの二人は・・・真央が引き寄せたんだ・・・僕はそう感じた。

真央の思いを・・・夢を・・・娘に託したんだよ・・・凄い事だよ。

エミが・・・私もね・・そんな気がするの・・・普通こんな事ってないよね・・・

真美がね・・・お母さんはどうしていつもお父さんの事をケン君と言うの・・・そう聞くのよ。

私は・・・お父さんと呼ぶより・・・ケン君の方がいつまでも恋人気分になれるでしょ・・・

それと・・・お父さんは名前じゃないし・・・やっぱり名前で呼びたいじゃない・・・
そう言ったと僕に言います。

娘は・・・お母さん・・・ほんとにお父さんが好きなんだね・・・ラブラブだね・・・

エミは貴女も私たちの娘だから・・・そうなるわよというと真美は・・・私も大ちゃんと呼ぶ事にするわと言ったそうです。

真央姉さんもお父さんの事好きだったのと聞くので・・・エミは一瞬驚いたそうですが、どうして・・・と聞くと・・・お父さん・・・真央姉さんが亡くなる時・・・お姉さんがキスしてと言って・・・真央姉さんにキスしてたわ・・・人は死ぬ前には・・・本心が出ると言うじゃない・・・だから・・・

真美は3歳だったのに・・・よく覚えているのね・・・初めて聞いたわ。

そうよ・・・真央姉さんもお父さんの事が好きだったのよ・・・ほんと。

ケン君・・・カッコいいでしょ・・・貴女のおとうさん・・・

でもカッコイイだけじゃないのよ・・・とても優しいの・・・こう包み込まれるような・・・

分かる・・・お姉さんも同じ事を言ってたわ・・・

お姉さん・・離婚してから・・・お姉さんとても寂しそうだった。

だから、再婚するまでの間だけでも一緒に住もうよ・・・と私にケン君が言ったのよ。

この部分だけは事実と違う事を真美に言ったそうです。

でも再婚は出来ずに・・・願いは叶わなかった。

真美は・・・願いは叶ったんだよ・・・最後にお父さんとキス出来て・・・

お母さん・・・あたしの理想の男性は・・・お父さんなの・・・小さい頃から・・・

この言葉を聞いたエミは・・・しばらく声が出なかったそうです。

お母さんも・・・本当にびっくりしたよ・・・大輔君を初めて見た時・・・

心臓止まるかと思った・・・ケン君の若い頃に似ていると感じたの・・・

真美は・・・親子だもの・・・似るのよ・・・そう言いました。

エミは、とても嬉しい気持ちになったと言いました。

お父さんとお母さんはどういうきっかけで知り合ったの・・・と真美は聞くので旅行先でね・・・倉敷って知ってる?・・・私が一人で失恋旅行した時・・・

真美は・・初めて聞いた・・それでそれで・・・興味深々のようでした。

そこにケン君がお友達4人といたのよ。

私が20歳、ケン君が19歳の時よ・・・後でケン君は私に一目ぼれだと言ったわ。

実は私も一目ぼれだったの・・・その日はそんなに言えなくて次の日に出発する時ケン君が私に電話番号、住所を書いた紙をくれたの・・・嬉しかったわ。

そこからよ・・・付き合いだしたのは・・・ケン君カッコいいでしょ・・・彼女いるんだろうなあ・・・

絶対そう思ったのよ・・・するとケン君も振られたと言ってた・・・信じられない・・・

こんなカッコいい人振るなんて・・・そこからは私の方が積極的かな・・・

キスも・・・SEXも私から迫ったのよ・・・ケン君・・・中々してくれないから・・・

これでいいでしょ・・・次は貴女の番よ・・・白状しなさい・・・

お母さん・・・ほんとに積極的だね・・・やっぱり親子だよね・・・

真美もそう・・・私から・・・キスしたの・・・SEXも。

私も大輔君に一目ぼれだった・・・お父さんを感じたの。

私も・・・お母さんのようにラブラブになれるかな・・・いつまでも・・・

なれるわよ・・・大丈夫・・・相手を労わる気持ち、包み込む気持ちがあればそれと隠し事はしない・・・そして・・・SEXは大切よ・・・ほんとに。

貴女も大人だから言っとくけど・・・SEXしても構わない・・でも必ず避妊するのよ。

それが、お互いの為なのよ・・・大人のルール・・・分かる。

この時、娘は・・・ちゃんと避妊しているよ・・・安心してと妻に言ったそうです。

お母さんはどうしてたの・・・そう聞くので・・・結婚前はちゃんと避妊してたわよというとそれはお父さんが・・・それともお母さんが・・・と聞くのでエミははっきり聞くのね・・・

そう娘に言いましたが・・・最初はケン君がゴムを付けて・・・付き合い始めてからしばらくしてから・・・お母さんがピルを飲みはじめたの・・・

どうしてと娘は聞くので・・・当時、色々あってね・・・これでいいでしょ・・・エミが言いました。

娘は・・・ふーんと聞いていました。

私もピルにしようかなと言うので・・・身体に合わない場合もあるので・・・検査した方がいい、そう妻は娘に言ったそうです。

この話を聞かされた僕は・・・そこまでの話をしたの・・・真美はそう言ったのか・・母、娘でも・・・結構凄い話をするんだな・・・そう言いました。

エミはそうね・・・でも・・・真美の顔は幸せそうだったわよ・・・

案外孫の顔を見るのも早いかも・・・

僕たちには本当の子供は出来ませんでしたので、孫は本当に楽しみです。

しかし・・・その時は僕は・・・おじいちゃん・・・いやだなというとエミは・・・私も・・・おばあちゃんよ・・・いいじゃない。

今でもドリカムの未来予想図Ⅱの曲が流れると熱いものがこみ上げてきます。

あの頃の3人での楽しい思い出が・・・フラッシュバックします。

当時、僕が真央にプレゼントした未来予想図ⅡのCDジャケットには真央にせがまれて僕が書いた文字が今でも残っています・・・

「愛する真央に」・・・そしてその下には真央の文字で「大好きなケン君・・ありがとう」とあります。

このCDは今でも自宅のリビングに大切に飾っています。

今から3年ほど前に「未来予想図」という映画がありました・・・

主演は松下奈緒さんで後にゲゲゲの女房をされた方です。

確か、ストーリ的には若い男女が恋をして・・・挫折して・・・別れて・・・

最後には一緒になる・・・そういう話だったと記憶しています。

ストーリ云々というよりも真央が大好きだった曲が映画になった・・・

それだけでエミと見に行きました。

この映画の中に・・愛しているのサイン「ブレーキランプ5回点滅」があります。

これは当時・・・僕もよくやりました。

真央姉さんのマンションから帰る時に真央さんはいつもそれを見ていてこの前は×、昨日は○だったと言っていたのを思い出しました・・・

難しんですよ中々・・・これが。

映画の途中からは内容が真央と重なり・・・泣いて映画を見ていました。

最後にドリカムのあの名曲・・・未来予想図Ⅱが流れると涙が次から次に溢れて止まりません。

声まで出ていたと思います・・・きっと周りの人は思っていたでしょうね・・・いい年したおっさんが何泣いてるのと。

隣を見ると・・・エミも泣いていました。

帰り際にお互いいい映画だったね・・・僕たちの未来予想図はこの先どうなるのかな・・・

エミは死ぬまでラブラブでいたい・・・亡くなった真央姉さんの分までね・・・ぼくもそうだね・・・二人がおじいちゃん、おばあちゃんになっても愛し合ってSEXしようねとエミは言います。

僕たち夫婦は今年で50歳を越えましたが、今でもSEXもして・・・お互いを愛しあっています。

僕は普通の方がされないような体験もしました・・・エミと真央には死ぬまで感謝すると思います。

あと・・・生きられてもせいぜい20年~30年位だと思います。

この歳まで夫婦喧嘩なるものもほとんどありませんでした。

エミには僕たち二人があちらに行けば・・・また真央姉さんと3人で楽しく過ごそうよと言ってます。

僕の今まで女性の経験の数は3人です・・・皆さんよりは恐らく少ない方だと思います。

エミ、看護婦さんだった明美さん、そして真央姉さんです。

そして僕の初体験の女性はエミでした・・・その人と結婚出来てよかったと思っています。

僕の人生の中では女性に関しては恵まれていたと思います。

お互いに愛して・・愛されて・・・僕は二人の素晴らしい女性に愛されました。

結婚生活でのSEXの占める割合は多いと僕は思っています。

お互いの身体を触れあう事により、スキンシップが取れる事・・・

それが、心を通い合すことにもなると思っています。

現在までこれ以外には不倫はありません・・・したいと思った事もありません。

真央姉さんとの関係は不倫だと言われればそうかもしれません・・・

正式結婚という形ではありませんでしたが・・・純粋に・・・愛していました。

愛の形には人さまざまだと思います・・・全てが割り切れるものでもないと思います・・・

・・・事実、一人娘の真美は真央と僕との子供です。

僕たち夫婦の未来予想図、そして娘の真美たちの未来予想図を一緒にこれから描いて行こうと思っています。

真央が残してくれた遺産はほとんど手つかずにしてあります。

僕たちの子供ですから・・・僕たちのお金で育てました。

真美の結婚の時に全て渡してやるつもりです。

元々、真央が残したものですし・・・真美が受け取るのが本当だと思うからです。

でも、こんな大金・・・どうしてとか・・・どうしたのとか必ず聞いてくるはずです。

その時には本当の事を言おうかどうか・・・正直悩んでいます。

今度の7月9日は真央の命日です・・・親子3人でお墓参りに行ってきます。

最近は便利になりました・・・i-podにはたくさんの曲が入ります。

命日等にはドリカムの未来予想図Ⅱの曲をヘッドホンで当てて真央に聞いてもらっています。

今年は真央には大輔君の事を報告するつもりでいます。

でも、真央は既に知っているのかも知れません・・・

本当は最初の話で終わりにしようと思っていたのですが・・・

今年は真央が亡くなってから21年目にあたり・・・

僕も今年ちょうど50歳になり・・・記憶があるうちにと思い・・・

また、4話からは妻のエミにも当時の話をしながら・・・纏めました。

何分昔の話でもあり、30年分を纏めましたので・・・大筋になりましたが、全て実話です。

なんだかんだと書いているうちに長々と8話までなりました。

途中、乱文ありました事をお詫び致します。

お付き合い頂きましてありがとうございました。

皆さんもいい恋愛をしてください。

–END–

『ケン(年齢–歳・♂)』さんからの投稿です。
ありがとうございます。