俺が若い頃、山奥の有名な観光地で体験した話。
観光地はケーブルカーで行く山頂にあり、都会から来た一般の電車と山奥にある駅でケーブルカーに乗り換えて山頂に行くになっている。
電車とケーブルカーの乗り換え駅の周辺は何もない山の中で、乗り換えのためだけにあるような駅だった。
山頂には町があるし、電車に乗り換えて行く先にも当然ながら町があるが、電車とケーブルカーの乗り換え駅周辺だけは何もない山の中だ。
ケーブルカーは交走式のため、最終便が山頂に向かうともう一方の車両が下に降りてくることになる。
ケーブルカーに乗って下りてきたところで乗り継ぎの電車はないので、最終便で山頂から下りてきた客は何も無い山奥に一晩取り残されることになる。
今はそのような問題を解消するため、乗り継ぎのないケーブルカーは客が乗れないようになったが、昔はその列車にも乗ることができた。
俺が若い頃、興味本位にその何もないところで一晩明かすことにした。
乗務員からは念を押されたが、俺はそれでよかった。
そしてケーブルカーが駅に着いた。
わずかな明かりのあるホーム以外に何もないし、誰もいない。
俺は一晩どうしようかなとワクワクしていた。
しばらく駅や近くの山道を散策していた。
別に目を楽しませるようなものはなく、時間が経つと退屈になっていた。
俺は駅のホームの長椅子で仮眠しようかなあと横になっていると、少し離れた麓への電車のホームに白いワンピースのような服の女性がいるのが見えた。
こんなところに女性が⁉︎
俺は心配なのもあるし、ちょっとした話し相手がほしかったのでその女に会いに行った。
そしてホームにいる女性に近づくと、女性も俺の方を向いた。
白いワンピース姿でおろした黒髪の若くて可愛らしい女性だった。
「こんばんは。」
挨拶をすると女性も可愛らしく微笑んだ。
女性はこの近くに住んでいて、近くまで来たのでちょっと駅に寄ってみたらしい。
この近くに家が家があるのかとか、そもそも何で夜に女性が1人でとか疑問はあるが、目の前に可愛い女性がいる以上、詮索してもいいことはない。
ホームのベンチに座りながらしばらく女性と話していた。
女性は、まゆか(仮名)という21才の女子大生だった。
俺はまゆかとずっと話しながら、まゆかの可愛い顔や綺麗な髪、白いワンピース姿を見てドキドキしていた。
ずっと一緒にいると距離が縮む俺とまゆか。
ここで会ったばかりだというのに、まゆかといい感じになっていた。
すぐ横にまゆかがいて、まゆかの体が触れていた。
そして不意にまゆかは俺を抱いた。
「ねぇ、ずっと1人で寂しかった。」
まゆかは両手で俺を抱き、俺の胸にはまゆかの柔らかい胸の感触が会った。
俺も堪らず、まゆかを抱き髪に指を絡ませた。
まゆかはずっと嬉しそうに俺を抱いていた。
そして、顔を近づけると唇を重ねるまゆか。
まゆかのキスは温かくて柔らかくて最高に興奮した。
そしてまゆかと延々と体を絡まし合う俺たち。
まゆかの服が少しはだけて、胸の谷間や乳房の一部が見えていた。
俺たちは暗闇のなか、ずっと抱き合っていた。
・・・
気がつくと、朝日の登ったホームで目を覚ます俺。
「まゆか??」
まゆかはいなくなっていて、駅や周辺を探してもまゆかはいなかった。
考えてみれば、真夜中の誰もいない場所に若い女性が1人でいるなんてやはりおかしい。
俺は夢か幻覚でも見ていたのだろうか。
-END-
『亜種羅 (53歳・♂)』さんからの投稿です
ありがとうございます。



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