とある温泉に泊まったときのこと。
このときは混雑時であるためか、広い宴会室に天井から床までを覆う可動式の壁を入れて小部屋をつくり臨時の客室として用意されていた。
隣の物音とか聞こえるし居心地はそれほど良くないが安いのが良かった。
夜、畳の上の壁際に敷いた布団で横になっていた。
俺がスマホを弄っていると、隣の部屋から女性の吐息のようなものが聞こえてきた。
どんな人かは知らないが壁を隔ててすぐ隣に女性がいるということが嬉しかった。
俺が音を出すと女性も何らかの物音を出す。
相手も俺のことに気づいているのは確実だった。
しばらくすると、壁の下の隙間からメモのような紙が女性の部屋から送られてきた。
『LINEで連絡をしませんか。私のIDはこれです。嫌なら何もせずにこのメモを返すか捨ててください。』
俺は何か変だなと思いながらも女性のIDにアクセスした。
『初めまして。28才会社員のトシ(仮名)です。趣味の旅行でここに来ました。』
すると女性からも連絡があり
『こちらこそ。31才のあやか(仮名)です。声を出したり直接会ったりはできませんが、LINEだけでいいなら連絡をとりあいませんか?』
俺は(年上なんだ?でも何か良さそう。)と思いながら連絡を続けていた。
その後、あやかとLINEをしばらく続いていた。
話の流れから独身で、彼氏がいそうな雰囲気もなかった。
ときどき吐息や
「あっ」
とか
「うん」
みたいな小さな声の独り言のようなものも聞こえるので話せない訳ではなさそうだった。
「あやかさん?」
と俺は声に出して呼びかけてみると、
『ねぇ、声を出さないでって言ったでしょ?約束を守れないなら一切連絡はしないよ!」
『そうだったね。ごめんね。』
『ねぇ、私のこともっと知りたいでしょ?LINEじゃあれだからちょっとここにアクセスして。』
どこかのサイトのアドレスが送られてきた。
そこは、際どい写真の送受信も可能なサイトらしくあやかから教わったIDとパスワードを入力するだけで入ることができた。
LINEと似たようなフォームだが、背景は暗い夜みたいでまさに夜の大人のサイトみたいな感じだった。
『顔は出せないけど、それ以外でいいならちょっとだけ見せてあげる。』
そういうと、あやかは鏡か何かで撮った全身像を送ってきた。
顔の位置にちょうどスマホがきていて顔だけは見えないが、あやかは浴衣姿でおろした長い黒髪、細い体、胸の膨らみ、白い生足の思っていたより綺麗な女性だった。
俺は自分の姿も送り、ムラムラしていると
『ねぇ、私のこと見てドキドキしてるの?』
『うん。だってあやかさん結構綺麗だから。』
『そう?顔を見たらガッカリすると思うよ。』
『それはない!』
新しいサイトでやり取りを続けていると、だんだんくだけて大胆になっていった。
隣からは女の荒い息が聞こえてきた。
『あやかさん?大丈夫?。』
するとあやかから即返信がきて
『私、今ムラムラしてるの・・チャットでエッチしない?』
そしてあやかの自撮りがまた送られてきたが、浴衣の帯が解けてはだけていてブラに包まれたふたつの膨らみや谷間、ショーツ、生足が丸見えだった。
『あやかさん、いいの?』
『いいよ。トシくんも脱いで!』
俺は浴衣を脱いで、トランクス1枚になった。
『私、もう裸だよ!』
まさかと思っていると画像が送られてきて、あやかは綺麗なおっぱいや秘部が丸出しで畳の上には脱いだブラなどが置かれていた。
『あやかさん?』
『トシくん。チャットでエッチしよう。』
そういうと、隣からあやかの激しい息づかいと淫らな声が聞こえてきた。
『あやかさん。声は出さないって・・』
『だって我慢できないんだもん。トシくん、もっと攻めて・・』
俺は全裸になりフル勃起した逸物を掴んでいた。
『トシくん。すごくいいよ・・』
隣からはあやかの激しい声が響いていた。
あやかが普段どんな話し方をするのかは知らないが、喘ぎ声だけは聞こえるという奇妙な感じ。
しばらくするとあやかは壁の向こうで絶叫し俺も果てた。
あやかからチャットがきて
『トシくん、すごくよかった。ありがとね・・』
『俺もだよ!あやかさん。』
そのあとは、服を着て布団で横になり、隣のあやかも大人しくなった。
翌日、目が覚めてあやかのチャットを見ると、どちらのサイトもあやかとのメッセージ履歴が全部消えていた。
「あやかさん?」
俺は部屋から出てあやかの部屋がある方の廊下を見ると、廊下の途中に衝立があり、そこから先は進入禁止になっていた。
今朝からそうなったものではなくずっと前からそうだったような感じ。
衝立の向こうにも廊下があるようだが、隙間から少し見えるくらいでこの向こうがどうなっているのかは分からない。
昨日、連絡をとったあやかという女のことは最後まで分からずじまいだった。
-END-
『ピザでどう? (41歳・♂)』さんからの投稿です
ありがとうございます。



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