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2015.09.07 2015.09.08 episodesex

合コンで出会ったスイーツ男子との1回だけの夜

閲覧数:6,748人 文字数:10469 いいね数:1 0件

少し長くなりますが、今から数年前の話です。

社会人になると同時に一人暮らしを始めて数年、仕事にもそれなりに慣れてきて、休日に課題をこなしたり調べ物をしなくても済むようになってきた頃、同じような状態だった同期達のなかで彼氏ラッシュは始まりました。
ある人は先輩開催の合コンで知り合ったり、友人からの紹介で知り合ったり、とにかくどこでも「彼氏ができたらしい」という話題に溢れ始めたのです。

さすがに、同期の中で自分だけ彼氏がいない状況になるとなんというか、周囲の方が気を使ってくれて、先輩や同期達が毎週のように合コンに誘ってくれるようになりました。
そんなに寂しそうに見えたのか、それとも拗ねているように見えたのか。彼氏持ちが合コンなんていいの、とも聞きましたが、彼氏つきで、その彼氏の友人達を集めてもらうので問題ない、との返答でした。なるほど

ですが慣れない私が何度参加してもそう簡単に付き合うに至る訳もなく、むしろ5回以上の惨敗をしてしばらくヤケになっていたところに、先輩の知人のカフェ店員さんが開催する合コンの話が舞い込んで来ました。

歳の近い人よりは5個以上の人が好みだったので、半分以上諦めてはいましたが参加してみることにしました。もう彼氏じゃなく、まずは遊び友達から作ろうと。
年上の人で友人ができたら、その人じゃなくともその人からのつながりで同じような年上の人を紹介してもらえるかもという下心もありました。まあでも、その開き直りのおかげで普段よりはリラックスでき、純粋な飲み会として楽しめたと思います。翌日がお休みなのもあって、いつもより少し酔いが回りました。

酔いが回ったといっても意識ははっきりしていましたし、高いヒールのままでも通常通り歩ける状態だったのですが、なぜか先輩は酔っていることにしたいようでした。

私の両手を握り、しきりに「酔っちゃったんだねぇ、立てる?立てそうになかったら無理しなくていいからね!」と言い聞かせるように言ってきます。普段から正座している場合は両手を使う癖があったので、両手を握られている状態では酔っていなくても立てません。
しかも先輩は私よりも背が小さかったので、支えてもらって立つこともできません。それを訴えようとしますが、先輩自体酔っているのかいないのか、全く人の話を聞きません。むしろこちらに抱きついて、押さえつけているようにも思えました。

いい加減鬱陶しくて手を振り払おうかと思ったとき、その先輩を引き離してくれた人がいました。合コンの間、向かいに座っていた男性です。
「はいはいこっちおいで〜」と、そのまま酔った先輩を引きずっていきます。いいのかなぁと思いつつ、先輩とは全くの初対面ではない人なのでそのままお任せしました。

すると今度は、私の隣に人が座りました。先ほどの男性の隣、つまり私から見て斜め向かいに座っていた人です。膝をついて目を合わせてくれ、「大丈夫?ほんとに立てないなら支えるけど」と全く嫌味なく、単純に確認するように聞いてきました。

ここで少しでもニヤけていたり、下心のありそうな目の動き(下から上に舐め回すように見るとか)があったら多分、普段からの警戒心で「近寄るな」というのを顔に出していたと思います。でもごく普通に、顔だけを見て、私の言葉を待っている姿勢にその時は新鮮さと好感を持てました。

大丈夫です、さっきのは先輩が手を持っちゃってたから立てなかっただけで、とすんなり立って見せると「よかった」と安心したように笑ってくれたのも好感度アップでした。ここで残念そうな顔でもされたものならこちらこそガッカリです。

荷物をまとめて靴を履いていると、先に靴を履き終わったにも関わらずにそばで待っていてくれました。圧迫感がないようにか、1mは離れていたかもしれませんが、それでもふらついたらすぐに支えられる距離です。本当にいい人か、それとも狙われてるのかな〜、と平和な頭で考えていました。

結構筋肉質で身長も私と同じぐらいなその人は私の好みからは外れていたのですが、始終ゆったりした喋り方なのと、さっきの優しい心遣いで好みはどうでも良くなっていました。
それもあって、きちんと靴を履き終えた時には笑顔でお礼を言えました。それにも、全く嫌な顔はせず「いいえ〜」と答えるあたり、ほんとに人がいいのだと思いました。

他の人はもう店の外に出て、その上飲んでない人の車にどういう割り振りで乗るかもすでに決めているようでした。どういうルートで運転すれば効率がいいかまで話しこんでおり、完全に置いて行かれた気分でした。
どうしよう、ここで割り込んでいいのかな、とそれを輪の外で聞いていた私の肘を、その男性がちょん、とつつきました。

そして顔を近づけてきたので耳を寄せると、ちょっとはずかしそうに「俺ね、お酒よりも甘いものが好きなの。で、今日、コースだからデザート小さかったじゃん? これからカフェでケーキでも食べようと思ってるんだけど一緒に行かない?」と。つまり二人で帰ろうというお誘いでした。

私が甘いものが好きなのは合コンの途中でも話の流れで言っていましたし、コースで出てきたデザートがスプーン3さじぐらいの小さいシャーベットだったことも事実でした。私も少しがっかりしたくらいです。

耳元で囁かれたことにはドキドキしつつ、小さく頷いて参加の意を示しました。ただ問題はそれをどう先輩に伝えるかです。あの酔っ払いようでは騒ぎかねません。

人だかりとその人を見比べて、どうしようかまた悩んでいると、「じゃあちょっと待っててね」と一言言って、先輩ではなくその知り合いだという、今回の主催者のカフェスタッフの女性のところに静かに向かって行きました。
そして話が途切れたところに滑り込み、一言二言話をしています。するとその二人だけ、するりと抜け出てきてくれました。

「**ちゃん、カフェ行くんだって? あそこ結構遅くまでやってるから大丈夫だと思うけど、チョコレート系のにはブランデー多く使ってるから気をつけてね」と、あまりお酒が強くないことを知ってくれていたらしくそんな忠告をもらいました。
他にも、別腹で食べられるおすすめのケーキを2・3種類教えてもらい、予想以上に静かにその場を後にできました。初抜け出しで、どれだけ騒がれたり冷やかされたりするものやらと緊張していた私は拍子抜けするほどでした。

そこからは男性(以後Tさんとします)の車に乗せてもらい、カフェを目指しました。
その間も車内は無言になることなく、あの周辺が行きやすいのであれば、こういったメニューがウリのカフェやバーがある、という食べ物の話ばかりしていて、色気とはどんどん離れていったので緊張も随分ほぐれました。

Tさんはケーキの中でもチーズケーキが特に好きらしく、ふわふわのタイプか硬いタイプかについての好みが合った時には一番車内が盛り上がりました。思わず二人してはしゃいだので。そしてこれから行く店はどちらのタイプも置いてあるということで俄然気持ちが高ぶりました。

駐車場に着いて、お店に向かう前、「あ」と不意にTさんが声を上げました。
「ねぇ、提案なんだけどさ、ここで食べるのもいいけど、近くに夜景がキレイなとこがあるから、飲み物ごとテイクアウトしてそこで食べるっていうのは・・・・ダメ?」

後から知ったのですが、このTさんは提案する時に少しはずかしそうに首をかしげるのが癖のようでした。甘いもの好きというところもですが、その癖がなんだか筋肉質な体に似合わず可愛くて、夜景というのも見てみたくて、思わずOKの返事をしました。
その時の嬉しそうな顔もまた、身体に似合わず可愛かったです。

店内では少し在庫が切れていたケーキもありましたが、やはり一番売れ行きの良いケーキは多めに作るらしく、2種類のタイプのチーズケーキとあと一つ、ラズベリーのムースを買いました。柔らかいほうのチーズケーキは2人で食べようね、とこれまた可愛らしいTさんの提案に、うんうんと何度も頷いたのを覚えています。本当に、身体にも年齢にも似合わず可愛い人で、失礼ながらその時にはもう弟のような感覚でした。

ケーキと飲み物をケースに入れてもらい、またしばらく車で走りました。Tさんは夜のドライブも趣味らしく、他にも色々な夜景を見に行ったことがあると。その話をしているうちに、その場所に着きました。

そこは展望台とはではなくただの小高い山なのですが、ちょうど夜景が正面に来る場所に近くのレストランの駐車場がある場所でした。もちろん深夜なのでレストランは閉まっており、人もいない絶好の場所でした。

そこでテイクアウトしてきたケーキを広げ、先にお互いが買ったケーキを食べていたところ、Tさんが「それ、おいしい?」と聞いてきました。
いわく、チーズケーキも固めのタイプが好きなので、ムースはなんだか食べ応えがないように感じて普段からあまり買ったことがないと。でも、おなじ好みの私が美味しそうに食べてるのなら、食べ応えはどうであれおいしいのかな、とおもったのだそうです。

確かに私も固い、レアチーズケーキが好きですが、元々ブルーベリーが好きなこともあるしムースケーキはムースだけで固まっていることはあまりありません。大体は下や中身にスポンジが入っていて、食べ応えが無いということもないことが多いです。それを説明するより、知ってもらいたいという気持ちでフォークに乗せて「食べてみますか?」と差し出しました。

Tさんは一瞬びっくりしていましたが、年の功かじゃあ遠慮なく、とそのまま食べました。
表面のムースと中のクリーム、チョコレートスポンジが入っていることにまたびっくりしたらしく「食わず嫌いだった!今度また買ってみよう」と笑い、自分のぶんのレアチーズケーキも分けてくれました。
お返しとばかりに「あーん」をさせられたのはやはりその時でも恥ずかしかったですが。

お互い食べ終わって、スフレチーズケーキをどう分けようかと悩んでいる時に、またTさんのお願いポーズが出ました。「1口づつ交互に食べよう。それで、さっきみたいに食べさせて?」と。

一瞬何言い出したんだろうと思いましたが、もうここまできたら1回も2回も同じことだと思い、承諾しました。

そして恥ずかしい中食べさせ終わり、ゴミをまとめようと横を向いた瞬間、頬にちゅ、とTさんの唇が当たりました。

まさかここでくるとは思わなかったので派手に身を引いて、ドアに背中がぶつかりました。「あれ〜、口のつもりだったのに・・・」と、タイミングを間違えたらしいTさんは私のびびり様とダブルでショックだったようですが、こりずにまだこちらを見つめていました。

「嫌だった?きもちわるい?」
あの無邪気な表情だったTさんに悲しそうにそう言われると、なんだか弟をいじめたような感覚で良心が痛みました。きもち悪くなどなかったので余計に。
なのでただびっくりして、とだけ答えて首を振りました。

「そっか、急にはダメか。じゃあ、もう1回、リベンジさせて?」
リベンジってなんだよと正直に顔に出したつもりだったのですが、それにもめげずにTさんはじ〜っと見つめてきます。
その上、狭い車内で逃げ場もない私の手をとり、甲や指先をすりすり撫でてきます。くすぐったいと同時に完全に甘えられている気分になり、気分を落ち着かせるために深呼吸をしてから観念して顔を近付けました。

それに「ありがと〜」と独特ののんびりした声で笑い、口付けてきました。初めは軽くちょん、と触れただけだったのですが、手を撫でていたTさんの手がいつの間にか私の肘を掴んでおり、逃げられません。

ちょん、ちょん、と何度も触れるうちに、はむ、といった感じで下唇が挟まれました。驚いてすくめた肩にTさんの指が触れ、指先が首筋を上に向かって撫でていきます。
首や耳は極端な弱点である私は、耳たぶのうしろを指先で撫でられてとうとう降参というか、声が出て唇が緩みました。そこに追撃とばかりにTさんが舌を差し込んで、私の舌をすくい上げて吸い出そうとしてきます。

出した声の分、息を吸い込みたいのに塞がれて、慣れてないので鼻から呼吸することもできません。
顔を逸らそうとするのですが、首を撫でていた手がいつの間にかしっかり頭を押さえているのでできません。

Tさんの肩を何度叩いても効果がなかったため、やむおえず首筋を叩きました。べちん!といい音がして、Tさんが一瞬呻いたのが聞こえました。

ですが私にはTさんにあやまる余裕もありません。はずかしさと息苦しさで車のシートに顔を押し付けて息を吸い込み、顔を隠すしかありませんでした。

「**ちゃん、ごめんね、やりすぎた?そんなに苦しかった?」
慌てたようなTさんの声にも、しばらく答えられませんでした。主に混乱のせいで。

ようやく呼吸が落ち着いて、ちらりと腕の間から見ると、運転席から身を乗り出して心配そうに見ているTさんと目が合いました。大丈夫?とばかりに首をかしげられ、もうひたすら混乱した気持ちを表すために「ばか」とぶつぶつ文句を言うしかありませんでした。

ですが、それがどうも逆に煽る結果になったらしく、Tさんはしばらく唸ったり呻いたりしてあちこち見回した後、あの最終兵器の首を傾げたポーズで「でも、俺、続きしたくなっちゃってるんだけど・・・・ダメ?」とやってきました。

ここでやっと、私は狙われていたことに気付いたのですがもう遅い。
ダメと言ってやりたいところでしたがTさんは可愛いし、ケーキも美味しかったし、おごってもらっちゃってるし、何よりさっきので自分も先を期待してしまっていることを自覚されられたので、顔を再び隠しながらお好きにどうぞ、と答えるしかありませんでした。
前髪の隙間から見たTさんは、相変わらず嫌味じゃなく本当に嬉しそうに笑っていました。

そこからホテルに入った道筋は、正直よく覚えていません。Tさんが鼻歌を歌っていた事と、嬉しいのか逃がさないためなのかずっと手を握られていた事ぐらいしか。

ホテルについて、部屋に入り、もちろんシャワーを浴びさせてもらえるのだろうとメイクを落としたい旨を伝えると、「お化粧はいいけど、シャワーはダメ」とばっさり切り捨てられてしまいました。

いままでで一番不満な顔をすると、Tさんも眉を寄せて顔を近づけてきます。
「メイクはいいよ、お肌に悪いっていうし。トイレも行きたいだろうし。でもシャワーはダメ。音が聞こえたり、遅かったりしたら乗り込むからね。そしてそのままそこでだからね。それだけ俺、今我慢してるからね」と、体が密着しそうな距離で言われると、お風呂でそのままされるという恐怖と、それだけ求められているという妙な興奮でさらに混乱して妙な声を上げるしかありませんでした。

なんとかメイクを落とす時間だけもらい、そのまま多少乱暴に落としたあと、トイレを済ませながら汗臭そうな場所だけ水で濡らしたタオルで拭いて、恐る恐る部屋に向かうと、Tさんは暇そうにテレビを見ていました。

ドアの開く音が聞こえたのか、振り返っておいでおいでと手を動かします。Tさんが座っているのはベッドの上です。
野生動物のように、警戒心丸出しではじっこの方に座ると、「なんでそんなとこなのw」と笑いながら捕獲され、信じられない力で持ち上げられてTさんの上に乗り上げるような形で抱きしめられました。

重いからやめてください、といくら言っても、普段運送業をしているTさんからしてみればなんともないと聞いてくれません。
恥ずかしいので腕をベッドに突っ張って身体を離そうとするのですが、そうすると腰をがっちり掴まれているので下半身が今よりも密着することに気付いて腕から力を抜きます。でもそうすると今度は胸までTさんに密着するのです。

その苦悩にどうしようと悩んでいる姿も面白いらしく、わざわざ耳元に口を近づけて笑われました。
そしてムッとしたところにガス抜きのように弱い耳のうしろを撫でられて、思わず変な声が出ました。不意打ちだったので全く遠慮なしの声でした。

それに、完全にTさんの下半身が反応したのが嫌でも分かりました。

「さっきもだったけど、ここ弱いんだねぇ。首もだよね、気持ちいいの?」
当時はまだ快感よりもくすぐったさが主だったので首を振ってそう伝えると、撫でる手が余計にしつこくなりました。

その時に言っていたのは、「くすぐったい所を気持ち良くなるまで攻めるの好きだから安心して!」との不安しか残らない言葉。

思わず身をよじって逃げようとすると、また耳元に口を持って行って囁かれます。
「あんまり暴れると、足が当たって俺が気持ち良くなっちゃうだけなんだよね〜この格好。それとも気持ち良くしとうとしてくれてるの?」

確かに、私が暴れると、胸はさらに押し付けられるわ太ももでTさんの大事な所は擦れるわで大変なことになっていました。そのたびにTさんのソコがびくびくと反応しているのも嫌という程伝わってきます。私はおとなしく撫でられるがままになるしかありませんでした。

首筋を撫で、耳のうしろを撫で、耳の内側も爪の先で撫でられ、その度にくすぐったくて振り払いたいのですができません。少しずつ気持ち良くなっているものだから余計に。
シーツにしがみつき、Tさんの肩に顔を押し付けて耐えていた所に、また不意打ちが来ました。今度は舌で耳を攻め始めたのです。

今度こそ、ただの声ではなく喘ぎ声が口から飛び出ました。私の腰も跳ねたのを自覚しました。

それにさらに興奮したらしきTさんの荒い息と、舌から発せられる水っぽい音にたまらなくなってぐりぐりとTさんの肩におでこをすりつけました。舐めにくくなったらしく、「こら」とTさんが頭を押さえてきます。

それでもせめてもの抵抗と頭を力を込めていると、ぐるりとひっくり返されて上から押さえつけられていました。
「さっきの姿勢好きだったのになぁ、残念だけど。よっぽどくすぐったいみたいだから」と無邪気に笑うTさんの、その無邪気さが微妙に怖くなってきました。下手に抵抗しなきゃよかった、と思うほどに。

それから、その上から覆い被さられて数十分は耳や首筋を舐めたり撫でたりすすったりされていたと思います。抵抗しすぎて、全身からに力が入らなくなるぐらいまで。

そして更なる不意打ち、なんと噛まれたのです。それも結構な痛さで。この時の跡は、おそらく数日は残っていたと思います。
思わず「いっ・・・・!!た・・・」と結構な音量の声が出ました。
そして今度は、その反対側に吸い付かれました。いわゆるキスマークです。これも随分痛かったです。

そんな私の様子にもTさんはうろたえることなく。「あれ、まだ痛かった?やっぱ急にはダメかぁ」なんて言ってました。
さすがにイラっとしたので思わず睨み付けると、「ごめんね、そんなに怒らないで」とキスしてきます。このキスのうまさで流されてしまった部分が大きいぐらい、呼吸さえしっかりさせてくれれば気持ちいいキスなのです。

ちからが抜けるまでひとしきりキスだけしていたところに、また不意打ちが来ました。
今度は、前置きなしに直接、私の大事な所に指が触れてきたのです。

恥ずかしいことに、そこはもう洪水でした。くすぐったくても十分身体は反応し、準備していたようです。Tさんの指が引っかかることなく動くのを感じ、恥ずかしくて顔を逸らしました。

Tさんはくすくすと笑いながら、でも馬鹿にした様子はなく「嬉しいなぁこんなになってくれて」と言っていました。そしてそのまま、1本指を差し込んで来ます。

ずぷずぷ、と音がしそうなほどに濡れていました。焦らされた時間も長いからか、進んでいく指の感触もひどくリアルでした。私の気持ちはどうであれ、身体は待っていたのでしょう。自分でする時とは全く違う太さの指に、ため息おような声が出ました。

「気持ちいいの?痛くない?」とTさんが優しく声をかけてくれます。さっき噛まれた所に比べたら全然痛くなかったので、こくりと頷きました。

膝を立てながら、指全体を使って広げるように捏ねられたり、手のひらを上に向けた状態で軽く曲げ、おなか側の全部を押しながらゆっくり抜かれたりするのが堪らなく気持ち良くて、露骨に反応してしまいました。わかりやすいその反応に、「素直でいい子だね」とTさんが再びキスしてくれました。

その優しい言い方と柔らかいキスに反応してしまい、中が締まったのが自分でも分かりました。気まずくて顔を隠すと、その手は押さえつけられて顔を覗き込まれます。
「いい子って言われるの好きなんだ?甘えんぼなんだね」と嬉しそうな笑顔で言われると、反発もできなくなりひたすら目を逸らすしかありませんでした。

そんな反抗に思うところあったのか、中でゆるく指を動かしながらTさんが再び笑います。
「じゃあ、そんないい子な**ちゃんだから、もうこのまま入れても大丈夫だよね?」

このまま?と一瞬考えて、それはダメ!と慌てて上半身を起こしました。
そこで中が狭くなった所を、一番感じる所をぐりぐりとされてまた倒れこみましたが。

「ダメ?じゃあどっちか選んで、噛むのがダメ?それとも生がダメ?」
正直これはずるいと思いました。本音ではどっちも嫌です。でも嫌というか、まずい度合いとしては完全にゴム無しなので、そっちを選ばざるを得ないので。




はめられた、というか狙ってたな、と今更怒っても後の祭りです。もうここまで流されているし。

しばらくどう言ったものか悩んで(その間も急かす意味なのか指を動かされたりしましたが)、「そのままは、ダメです・・・噛むのは、跡が残らない程度なら・・・」と答えました。

それに再びTさんはにーっこりと笑い、「痛すぎなきゃ噛んでいいんだね!」とだめ押しのように言って一旦指を抜きました。
その時に、わざとでしょうが私が一番反応した、おなか側の所をずるずるっと指先で撫でて行ったのは本当に意地悪だと思います。

そのせいで軽くイっていた私は、どんどん余裕が無くなっていっていました。
Tさんがゴムを装着して、「ちゃんと付けたよ」と触らせて来た時に、そのTさんのモノを軽くとはいえしごいてしまうぐらいには。

一瞬Tさんは身体を引きましたが、私の顔がぼーっとしていることにきづいたのか、また笑ってキスをしてきました。
「なに、待ちきれなくなっちゃった?」
ん?と顔を覗き込まれて、先端で入り口を突かれると、それだけでももう気持ちいいのです。腰を自分から進めるなんではしたない真似を思わずやりそうになって、Tさんの首に腕を回す動作でごまかしました。

じっと顔を見つめていると、またキスしてくれました。そして、そのまま一気に段差の所まで差し込んで、痛くないか確認したあと、再び一気に奥まで入れて、ぐちゅぐちゅと奥のほうで動かしてきます。
その捏ねるような動きに、思わず腰が動いて背筋が伸びました。その時に突き出されるような格好になった胸の先を、Tさんは待ってましたといわんばかりに噛むのです。

思わず悲鳴のような声が出ました。が、そのあとその噛んだ場所をコロコロと飴のように舐めたり吸ったりされることで、その痛みも一気に快感に変わります。

耳たぶや耳のふちも同じ流れでやられて、もういっぱいいっぱいでした。多分、気持ちよすぎて腰も動いていたと思います。やらしいとかなんとか、言われたような気がするので。

もうそこからはTさんの思うがままでした。出し入れしながらいろんな場所を噛まれ、たまに舐められ、身体を横やうつ伏せに動かされて責められました。奥を突かれる快感を知ったのもこの時です。

本当に気持ちよすぎると涙が出てくるんだな、というのもこの時知りました。Tさんは「そんなに気持ちいい?嬉しいなあ」と笑っていましたが、結構ポロポロこぼれていたので本音を言うとちょっとぐらい心配して欲しかったです。

結局、体力が有り余っていたらしく3ランド目までこなしてやっと解放され、朝も一緒にお風呂に入ろうとぐいぐい来られて指でイかされ、お口でさせられて送ってもらいました。

さすがに家を知られるのは怖かったので近くの駅で降ろしてもらいましたが、最後まで家の場所を聞かれました。

その後も、教えられていたアドレスから何度かカフェの食べ歩きのお誘いが来ていましたが、再びおいしくいただかれるのは自分だろうなと思ったのと、あの可愛さにほだされて変な調教でもされてはたまらないと思ったので全く返信は返さず、自然消滅を装いました。

あそこでメールに応じていたらおそらく関係は続いたでしょうが、結構遊びなれていそうだったのと、噛むという趣味がエスカレートしたら怖いことになりそうだったので、私の中では一夜の思い出として、先輩にも友人にも話せていません。


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