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恋人同士のH体験談2022.09.22 sagyouyou

声・・・出してもいいの?(3)

閲覧数:1,242人 文字数:5023 いいね数:2 0件

前回の体験談はコチラ

9月下旬

何度目かのデート(っていっても専ら家でしか会ってなかったけど)の時、Yが俺の部屋の片隅にあるギター(フェルナンデス)に目を留めた。

Y「ねぇ~H、ちょっとギター弾いてみてよ」

とギターを指差しながらYが言ってきた。

(当時同級生とバンドを組んでいて、俺はリードギター担当だった)

「別にいいよ」

俺は軽く返事をして、当時流行っていたモッズとセックスピストルズの曲を弾いた。

アンプを通さずしょぼい音しかしない演奏だったが、Yは聞き入っている。

演奏が終わると俺はYに言った。

「弾いてみる?」

Y「えっ!?無理だよ!」

「無理じゃないよ。簡単だよ。俺が教えてやるから。何事も経験だよ」

そう言いながら俺はYにギターを差し出した。

ぎこちない手つきでギターを手にし、構えるY。

「Y、右利きでしょ?それ反対だよ」

Y「えっ?そうなの?わかんないよ~」

あたふたと、ギターを持ち替えるY。

「うん、それでいいよ。じゃこれがピックね。これはこう持って手はここに置いて・・・」

俺のギターレクチャーは続く。

しかし、どうも音がきれいに出ない。理由はわかっている。

素人は弦をちゃんと押さえない。これが音の出ない原因だ。

本気で教えるわけではないが、せっかくならきれいに音を出して自分の指導方法

(って大げさな・・・)が間違ってないと思いたい。

指導者(!?)としての自尊心を満足させるために俺は行動に移った。

「じゃあさ、俺が弦を押せえるから、Yは(ピックで)弾いてよ」

Y「えっ!?弾くって?どれを?」

「俺が弦の番号を言うから、言われた弦を弾いて」

Y「出来るかな?」

「大丈夫だよ。ゆっくりやるから」

俺はYの対面に座ってネックを押さえならが番号を言った。

たどたどしく弦を弾くY。しかし音がうまく出ない。

いつもとは反対側から弦を押さえているのでどうも勝手が違う。

「う~ん・・・うまくいかないね。反対側からだとうまく押さえられないよ」

Y「どうする?もう止めにする?」

「いや、せっかくだから一曲は弾こうよ。俺後ろにまわって押さえるから弾いてよ」

そういいながら俺はYの後ろにまわり、ネックに手を伸ばした。

「1・・・4・・・1・・・5・・・3・・・」

普通に弾けば4分ぐらいの曲だったと思うが、15分以上かけて完奏した。

Y「ふぅ~疲れた。ねぇ~ねぇ~もしかして弾けた?」

弾き終わるとYはしゃぎながら後ろを振り向き言った。

ギターを弾くためとは言え、絵的には後ろから抱きついている格好だ。

振り向いたYの顔は10cmと離れていない。

Y「・・・」

Yの動きとおしゃべりが止まった。

動きが止まったのはYだけではなかった。

この想像さえしなかったこの状況をどうすればいいのか分からず、俺も一瞬固まった(時間的にはほんの数秒だったと思う)。

これはチャンスだ。このチャンスを逃して末代までの恥だ。

俺はそう思いYの唇を見ながら、顔をかしげYに顔を近づけた。

少し顔を引くようにして、俺から距離をおくような仕草をするY。

「・・・」

俺は無言でYの目を見つめた。

二重まぶたのパッチリした大きな目の奥にある瞳が潤んでいるように見えた。

Y「・・・」

Yも無言である。

このYの態度をどう判断したらいいんだ?

抵抗しているのか?それとも恥ずかしいのか?微妙な態度だ。

相手の思っていることなど分かるわけもない。そういった時は聞くのが一番だ。

「・・・いや?」

(いやってなにがだよ?主語がないじゃん。でもこの状況を考えれば分かるか?)

Y「・・・」

相変わらず無言である。俺は続けて聞いた。

「もしかしてY・・・初めて?」

小刻みに頭を動かすY。しかしこれが微妙だった。

うなずいているのか、横に振っているのかが分からないぐらい微妙な動きだった。

俺はここで考えた。Yの性格を利用することにした。

「やっぱ初めてなの?」

笑いを交え俺は少しバカにするように言った。

この言い方が巧を奏した。

Y「違うわよ!初めてじゃないわよ!」

ムキになって言い返してくるY。

「分かった、分かった」

そう言いながら俺はYから離れベッドに腰掛けた。

Y「あぁ~!なによその言い方~?信じてないでしょ?」

「そんなことないよ。信じてるよ。ムキになっちゃってかわいいとこあるじゃん」

Y「全然ムキになってないじゃん!」

どう見てもムキになっている口調でYが言い返してきた。

「あぁ~そうだね。全然普通だね。ごめんね~」

からかうのが楽しくて、俺は更に煽る発言をした。

Y「ちょっとぉ~!そんな言い方止めてくれる?」

「そんな言い方?ごめんね~こんな言い方しかできなくて」(あぁ~楽しい♪)

Y「もう!ホント初めてじゃないんだから!中2の時1つ年上の先輩としたことあるだから」

「それって(前述の生徒会長の)Hのこと?」

Y「そんなわけないじゃんかっ!あの先輩なんかイヤだしっ!」

(うぅぅ・・・後輩にこんなこと言われて哀れなHだ・・・)

「あっ、違うの?」

Y「違うに決まってるじゃんか!」

「ふぅ~ん、そうなんだ?妙に緊張してるみたいだったから、初めてかと思って」

Y「別に緊張してるわけじゃないわよ」

「じゃなに?」

Y「何って・・・」

「もしかして俺のこと嫌いとか?」

煽りから一転して母性本能をくすぐる発言をする俺。

嘘みたいな話しだが、この作戦も効果テキメンであった。

Y「嫌いじゃなけど・・・」

「じゃどうしてよ?」

嫌いじゃなければキスしなきゃいけないのかよっ!?我ながら無茶な質問だと思った。

しかし、俺のこの無茶な質問にYはこう答えた。

Y「ギター持ってて邪魔だったし、落としたりしたらタイヘンかと思って・・・」

「邪魔なら下に置けばいいじゃん?」

至極もっともな答えを言う俺(俺の言うこと間違ってないよね?)

Y「そう思ったけど、さっきの体勢ではそれできないでしょ~?」

「じゃいま置いたらどうですか?」

Y「置くわよっ。で?次は(どうすればいいの)?」

俺の子供扱いする発言に、少々むっとしたように返事をして立ち上がるY。

「ねぇ~Y?そんなに怒ることないだろ?俺の言い方も悪かったよ。謝るから機嫌直してよ?ごめんね?」

そう言いながら俺はYの方に歩み寄った。

ふくれっ面をして、俺を叩こうと振りかざしたYの手を掴み、俺はYを抱き寄せた。

俺はYの怒った顔が好きだった。

怒り顔が好きというのもヘンな話しだが、Yの怒った顔は魅力的だった。

「だからごめんって言ってるじゃん。いいかげん機嫌直してよ?」

Y「もう、Hはぁ~・・・」

俺の胸に顔をうずめるようにしてYが言った。

いい雰囲気である。再びチャンス到来!

そう思った俺は、左腕をYの肩に回し、右手はYの頬に添えるようにして上を向かせた。

ほんの少しの間だったが、お互いはにかむような笑顔の視線がぶつかった。

先ほどと同じように、俺は首を傾げY顔を近づけた。

今度は顔を後ろに引くことなくYは静かに瞳を閉じた。

薄い唇の感触が伝わってきた。

初めての相手とするキスの感触。今までに3人しか経験のない俺は妙に興奮した。

鳥肌が立つような、ゾクゾクするようななんともいえない感覚にとらわれた。

経験の浅い俺が言うのもなんだが、俺はただ唇を合わせるだけの行為はキスとは認めない。

舌を絡めてこそキスである。

自分のその信念に沿って行動しなければと思い、俺は行動に移った。

最初は遠慮がちにソフトタッチでYの唇を突いていたが、一向に口があく気配がない。

俺は少し強引に舌を入れようとしたがダメだった。

門前払いである。Yの唇は固く閉ざされている。正に難攻不落の城状態。

今が旬のドラクエで言うと、Lvが3ぐらいしかなく、スライムとタイマンでいい勝負をする俺にこの城は落とせなかった(ひのきの棒しかもってないし・・・)。

俺は一旦唇を離した。少しするとYが目を開けたので、俺はYの目を見つめながら言った。

「ねぇ~お願いがあるんだけど?」

無言のまま、目を少し大きく開き「うん?」という表情をするY(この顔がかわいかった)。

「ちょっと、口開いてくれる?」

俺のそのお願いに目をつぶりながら、軽くうなずくY(この仕草に超萌えたよ、マジで)。

再びキスをした。

上下両方のYの唇を自分の唇で挟み、舌で唇を舐めるようなキスをした。

年下でまだ高校一年生、しかも今日初めてキスするのに少し濃厚かと思ったが

今の俺には相手を気遣う余裕などあるはずもなかった。

次に舌を入れるべく、俺は舌を唇の間に割り込ませた。

さっきとは違い、俺が舌を入れるとYは素直に口を開いた。

舌を入れてディープキスをしながら、俺は頬に添えた手を徐々に移動させた。

耳の辺りまで移動させると、俺は耳を弄ぶように指を動かした。

少し身震いするように一瞬だが小刻みに震え反応するY。

もしかして耳が性感帯?俺はそう思いキスをするのを止め、Yをのけぞらせるようにして、唇を首筋に這わせた。

ちょっとやりすぎかな?とも思ったが、Yに抵抗する素振りは見られない。

そのYの反応をみて調子にのった俺は次の行動に移った。

耳を弄んでいる右手を胸の上に移動させた。Yは一瞬ビクッと身を固くした。

今まで手持ち無沙汰にダランと下にしていた手を、俺の胸の辺りに持ってきて押し戻そうとYは抵抗した。

その抵抗に負けじと、俺はYの肩に回した腕を背中に移動させ力を入れ引き寄せた。

そんな激しい攻防の中、俺は胸に置いた手をYの胸を揉むように動かした。

最初は力を入れ押し戻そうとしていたYだったが、徐々に力が弱まってきた。

そのうち押し戻す力は完全になくなり、ただ俺の胸に手を添えているだけの状態になった。

勝った!我々(って俺一人しかいないけど・・・)の勝利である。



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しかし勝利の余韻に浸っているわけにはいかない。

俺は胸に手を置いたままの体勢で、勢いよくベッドへと倒れこんだ。

ベッドのマットが大きく弾む。Yを下にして覆い被さるような体勢となった。

弾みが収まるのを待って、俺は体を少し起こしてYを見つめた。

不安げでもあり、少し怒っているようでもある。

なんともいえない不思議な表情を浮かべYは俺を見つめてる。

かなり長い時間見つめ合ってたと思う。

なにも言わないYの態度を見て、俺は先に進んでいいんだなって思った。

イヤならイヤと言うはずである。女心の全く分からない俺は勝手にそう解釈した。

キスをしようと顔を近づけた時、Yは顔をそむけた。

予想に反したYのこの反応に俺はびびった。

えっ!?なに!?もしかして怒ってるの?それともイヤなの?

「・・・イヤなの?」

俺は思ったことを正直に尋ねた。

Y「・・・」

顔をそむけたまま無言状態のY。

「それともなにか怒ってるとか?」

そう言った時、正面を向きながらYが尋ねてきた。

Y「ねぇ~H?前から聞きたいことがあったんだけど、今聞いていい?」


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出典元:
高校時代のえっちな思い出 Part16

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