私の彼は奥様に給料を全部握られているので、お小遣いは月にたったの1万円。
ラブホテル代も出せない状態だから、いつもエッチするのは軽自動車の中でした。
誰もが連休で浮かれる中、相変わらず狭い車内で体を重ねるって想像したら、いつもは温厚な私でさえ、不機嫌になってしまいます。
貧乏不倫もそろそろ清算しようかと思っていたとき、
「叔父から山小屋を譲り受けたから見に行こう」
と誘われました。
久々にリッチなデートができると思い、胸が弾みます。
90分ほど車を走らせて茨城県の山中に着いたら、朽ち果てそうな古民家が、広大な農地の中にポツンと一軒だけありました。
「ああっ、何よこれは!」
部屋からは強烈な異臭が漂い、なんとハクビシンが住んでいたんです。
6つある和室はすべて雨漏りでカビ臭くなっていて、軽井沢の別荘を想像していた私の夢は、もろくも崩れ去りました。
でも、どうにか使えそうな部屋が一つだけあって…。
「ここは俺たちの愛の巣だ」

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「何言ってんのよ。その前に動物の巣でしょう」
「まぁ、ここなら広いし、いろんな体位ができるからいいじゃないか」
彼は車の中からビニールシートを持ってきて、ホコリにまみれた畳へ敷き、全裸になりました。
最初はあまり乗り気じゃなかったけど、私も生まれたままの姿になり、騎乗位で性器へペニスを擦りつけます。
「場所が変わると興奮するね。濡れてきちゃった」
だんだん自分でも信じられないほど性欲が増し、挿入してからは激しく腰を動かしていました。
「ああっん、感じちゃう」
彼のアレもいつもより硬くなっているような気がして、
「気持ちいい、もうイク~っ」
と叫びながら昇天しました。
しかし、このとき出した声の周波数が、天井裏に潜んでいたコウモリを刺激したみたい。
バタバタと数十匹が私たちの周りを飛んだ後、全身に痒みが走ったんです。
「ううっ、もう無理っ」
2人は逃げるように古民家を出て、休日当番医の皮膚科へ飛び込みました。
原因はダニ。
天井から降ってきて全身を噛まれ、
「いったい、何してたの?」
と医師から聞かれても、無言でただ顔を赤らめるだけでした。
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