子供の頃、友達にお金持ちの家の男の子がいた。
家も綺麗で広いし、最新のゲームソフトなども揃っていて、遊びに誘われたら喜んで行っていた。
金持ちの坊っちゃんではあったが、嫌味な感じではなくおもちゃやゲームで遊ばせてくれたり、他の友達の家で遊ぶときもその子がお菓子を持ってきて分けてくれたりするいい子だった。
その子のお父さん・お母さんも感じのいい人で、金持ちの家であることは別にしてもその子と遊ぶことを楽しみにしていた。
・・
小学3年生のとき、その子の家で誕生日パーティーを開くことになり男女問わず友達がたくさん集まった。
友達のお母さんの素敵な料理を楽しんだり、みんなで色んな遊びをしたりして楽しんでいた。
そんななか、かくれんぼをしようということになった。
「最後まで鬼にならなかったら勝ち」
みたいなルールがあって、優勝者には賞品もあると言うことで子供達も張り切っていた。
そしてその子の家中に散らばる子供達。
当時はまだ子供だったので人の家を散策することに抵抗はなく、友達の母も子供の遊びだからと大目に見ていた。
僕は2階奥の夫婦の寝室のような場所のクローゼットに隠れた。
一番奥まった場所にある部屋でクローゼットの中に隠れて内側から閉めれば見つからないと確信していた。
鬼役の友達は2階も探しにきたようで
「みいつけた!」
という声が聞こえてきた。
すぐに見つかるかなと思っていたが、鬼役の友達はしばらく探したあとまた1階に戻っていった。
それから少し経つと、クローゼットが外側から徐に開けられた。
見つかったかと思っていると、そこにはクローゼットの隙間には驚いた顔の女の子がいた。
女の子は美穂(仮名)という同じクラスの僕の好きな子だった。
「ここにいたんだ。ねぇ、私も一緒に隠れていい?」
「いいよ!」
クローゼットのスペースには余裕があったので美穂が入っても狭くはなかった。
美穂は三角座りでじっとしていた。
子供ながらに、好きな女の子と狭い場所で一緒にいるのはドキドキしていた。
僕は美穂としばらくクローゼットの中にいた。
鬼役の子は、僕たちがここにいることに気づいてなく、足音が近づいてもクローゼットを調べることもなかった。
しばらくすると、鬼役の人が来ることもなかったので僕は美穂と目が合い仲良く話していた。
左隣にいる美穂と距離が近いせいか、美穂の右手が僕の左手に触れていた。
「○○くんの手、あったかい。」
美穂はなぜか嬉しそうに言った。
「そう?僕、なんか平熱が高いみたいなんだよね。」
「そうなの?じゃあ体もあったかいの?」
そういって、美穂は僕の体をシャツの上から触った。
子供とはいえ、女の子に僕の体を触られて少しドキッとした。

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「本当だ!あったかいね。」
「美穂ちゃんは?」
「私?触ってみる?」
「いいの?」
僕は美穂の上半身を服の上から触った。
まだ胸とか膨らんでない子供の体だったが、女の子の上半身を触るのはなぜかドキドキした。
「○○くんのあったかいお手手、気持ちいい。もっと触って!」
「いいの?」
僕は美穂ちゃんの胸元を服の上から触った。
少しも膨らんでない体なのに、女の子の上半身に触れてドキドキしていた。
美穂も嬉しそうに目を細めていた。
さらに美穂の長いおろした髪に触れたり、お尻も少し触ったりしていた。
好きな女の子の体に触れること、しかも相手が喜んでいるとか最高だった。
僕はそのあとも美穂とクローゼットの中で過ごして、だいぶ経ってから鬼が僕たちを見つけた。
鬼役の男の子は、僕が美穂と二人きりでいたことについては何も言わなかった。
僕は美穂と手を繋ぎながら廊下や階段を歩いていった。
-END-
『万年筆(52歳・♂)』さんからの投稿です
ありがとうございます。
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