※「高校生カップルの長い夏26(少年バトル編⑥:子供達の決戦)」ですが、内容や展開に適切ではない箇所があったため修正しています。「長い夏25」や「長い夏27」の前後の話との繋がりは変更ありません。)
・・・
綾人の同級生の男の子たちにさらわれウサギ小屋に閉じ込められている桜子を見つけた綾人。
桜子を返す条件として、男の子たちと勝負することを持ちかけられた。
(詳細は高校生カップルの長い夏25を参照)
・・
「勝負って・・」
「ほら、これだよ!」
男の子たちは綾人の持っているカードゲームを指差した。
「これ?アメイジング・ナイツ?」
「そうだ。勝負は一回きりだ!これで勝ったらこの子を返してやるよ。」
「本当だな?あとで待ったはなしだぜ?」
「勿論だ!」
そして、綾人と対戦相手の男の子はアメイジング・ナイツのカードを近くの木のテーブルに置いた。
桜子は、一か八かの勝負に心臓を高鳴らせながら眺めていた。
実は綾人は勝算があった。
実際、綾人の持っているカードのコレクションと綾人の戦術で勝負すれば、油断や大きなミスでもしない限りほぼ勝てるはずだった。
だが変に強がってしまえばそれを相手に読まれて、条件をつり上げられる可能性もある。
勿論、大事な女の子を人質に取られているという負けられない緊張感もあった。
そのなかで綾人は常に冷静を保っていた。
そして、ゲームが始まった。
桜子は檻の中からずっと2人を見ていた。
綾人は着々とカードを動かしていた。
対戦相手の仲間の男の子たちは初めはニヤニヤと見ていたが、そう時間も経たずに真顔になっていた。
対戦相手の男の子は綾人を真剣な目で見て
「お前、なかなかやるな!」
「お前こそ、ここまでやるとは思わなかったよ。」
綾人の優位さの感じられる言葉に少し安心する桜子だったが、まだまだ油断できない。
そしてしばらく進むと、勝負がついた。
「綾人・・お前の勝ちだ!」
そして対戦相手の男の子はすんなりとウサギ小屋の鍵を綾人に渡した。
「もういくぞ。」
男の子たちは抵抗することもなく、逃げるようにそこから出ていった。
本当は聞きたいこともある綾人だったが、今は桜子を救出することが先だった。
綾人は桜子の閉じ込められているウサギ小屋の鍵を開けた。
桜子は高校2年生という年頃でありながら、全裸で後ろ手に縛られ、乳房や陰毛が丸出しの卑猥な姿だった。
こんな格好で男の子3人に連れ回されて、悪戯されて・・。
「綾人くん・・ありがとう・・」
「いいんだ。ごめんね。僕もこわい思いさせて。」
桜子を見ると、後ろで手首をきつくロープが目がいった。
そして解放しようとする綾人だったが、
「桜子ちゃん。ひとつだけ聞かせて。こんなことになったのって何か秘密があるよね。」
桜子は少し驚きながらも、
「うん。やっぱり気づいてたね。実は私があの男の子たちに『誘拐して』って頼んだの。」
「やはり!でも、なんで?」
桜子はまだ縛られたままで、顔だけでなく乳房や陰部が綾人の目に映っていた。
「私、ちょっと危険な目に遭ってみたかったの。まして年下の子供たちにそんなことされるって密かな願望だった。」
「桜子ちゃん!なんてことするんだよ!女の子がそんなことしてどうなるか分かってるの?」
綾人は怒ったような声で桜子に言い聞かせていたが。
「もう気づいてたんだよね。ここは私の見ている夢のなかで、本物の私はここにはいない。」
「桜子ちゃん?」
「だって、綾人くんもそうでしょ?」
桜子は縛っていたロープが自然に解けて、両手を前に出して綾人を抱いた。
桜子の腕や胸などの上半身で抱かれて嬉しそうな綾人、桜子も綾人を嬉しそうに抱きしめていた。
そして2人の周りはだんだんと明るい光に包まれていた。
・・
そして、目を覚ます桜子。

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「また、夢か・・」
そこは隆輝の部屋のベッドであり、桜子は何も拘束されてなく外は日が沈みだいぶ暗くなっていた。
桜子は今まで見ていたことは夢ではなく、異世界へのワープのようなものだと感じた。
その日の夜、隆輝と夕食をともにする桜子だったが、
「ねぇ、綾人くんって知ってる?」
「え?・・綾人って・・」
桜子は隆輝の留守中に出会った不思議な少年の綾人について聞いてみた。
すると隆輝は、
「やっぱり、あの綾人か。」
「知ってるの?」
「綾人は小学校時代の俺の親友だった。・・だったと言うのは・・」
隆輝が言うには、小学生の頃綾人といういつも一緒の同級生の友達がいたらしい。
だが綾人は6年生の夏休みのある日、交通事故で帰らぬ人に・・。
今は生まれ育ったところから少し離れたここに住んでいるが、毎年この時期になると綾人が夢に出てくることがあると・・。
隆輝は、涙ぐみながら話していた。
桜子も黙って目を潤ませながら聞いていた。
-END-
『あしはら刑事(45歳・♂)』さんからの投稿です
ありがとうございます。
いい加減うざい
他の巻と続けて読むと流れが分かっていいですね。
また例の話かと思っていたら、後半の意外な展開にビックリしました。
オチがせつなくてほろりと・・
修正版ですね、前から読んでいたのでよく分かります。
ここでは言えませんが、修正前のはちょっとね・・。
限られた文字数でいい感じにまとめたようですね。
何か新しい方が、すっきりしていて話の繋がりが自然な感じがする。