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私はごく普通の会社員、37才。
妻と子供二人(5才男、2才女)がいる(Mという名字である)。
職場でもプライベートでも特に、もてると言うわけでもなくごく普通に女性とは会話ができるような男だ。
ただ、学生の頃には、一緒に歩いていると「姉さん?」と友人に聞かれるような年上系の(本当は同い年)女性と同棲していた時期もあり当時は毎日のようにやることもやっていた。(その割には挿入すると早いのだが…)。
職場の定期異動の対象となり、仕事が少し変わった3年前の春のこと。
小さなプロジェクトの会議があり、その集合場所に行くと、Tさんという女性と出会う。
Tさんは普通の男性が見れば10人中9人が美人というぐらいの面立ちで、そこで偶然会った同期入社の友人にも、「あの人後で紹介して」と言われるほどであった。
芸能人にたとえると、CCガールズの、藤森夕子という感じだ。(俺も古いな)
年齢は見た目32プラスマイナス3才という辺りだと予想した。(これはほぼ正解であった。)
スタイルも良く、出ているところはしっかり出ている、という感じではある。
身長も165センチぐらいあり、一昔前の表現をすると、「ないすバディ」の一歩手前ぐらいだった。
その会議では初対面でもあり、ごく普通に仕事に関する会話をした。
この会議終了時に、駐車場で車に乗り込むTさんを見かけたのだが、車にはしっかりとチャイルドシートがついてあり、「そっかぁ結婚しているんだ」と少しがっかりした。
左手には中指にだけ指輪をしており、もしかしたら独身?なんて、ちょっとだけ期待をしたのである。
その後は特に事件もなく、ある程度仲良くなりつつ、仕事は順調に進む。
ある時、「じゃぁこんど飲みに行こうか」と社交辞令的に誘ってみた。帰ってきた答えは、「息子のKちゃんも一緒で良い?」であった。
さすがに、私もそれには「そうだよね、簡単には飲みに出られないんだよね。」と回答するだけだった。
私たちのプロジェクトは恒常的に活動するわけではなく、必要に応じてTさんの会社も含めた数社から人間が集まるようなプロジェクトであった。
最初に出会ってから1年ぐらい立ってから、ちょっとしたイベントを企画し、無事終了した。
このイベント自体は私がメインとなり企画運営した物で、少しだけ関連がある、ということでプロジェクトのメンバーにも関与してもらった。
打ち上げにも参加してもらうことになる。その打ち上げには、Tさん、また参加できないんだろうな、と思い私はがばがば飲んで、勝手に盛り上がっていた。
私のかすかな記憶の中に、Tさんがいた。
「何で?」などと思考する余裕も無いまま、私たちは盛り上がっていた。
僅かに覚えていたのは、私も風俗に行くこと私もちょっとだけ妻以外に気に入った女性がいることなどを話したことである。
もう一つ、インパクトがあり覚えていることがあった。
それは、Tさんの「そうだよね、浮気するんだったらばれないようにした方が良かったのにねぇまだ風俗行く方が良かったよね」という発言。過去形だったこともしっかり覚えていた。
このことだけが耳に残っており翌日、Tさんの同僚で、こういった類を聞けそうな先輩に電話をかけてみた。
私「Tさんって、旦那どうしたんですか?」
先輩「おまえ知らなかったの?Tちゃん色んなところで自分から言うんだけどねぇ。バツイチだよ」
私「…あれま。」
私としては、バツイチ女性を食べてしまおう、という感じではなく色々大変なんだろうな、ということで、余計アクセスしたくなった。
ある秋の日曜日、再びちょっとしたイベントにプロジェクト員で対応した。もちろんTさんも一緒。私とは少し離れたブースで仕事をしていた。
イベントも終板にさしかかり、お客さんも少なくなってきた頃、首筋に何か暖かい物が触れた。
何だ?と思って振り向くと、焼き芋の袋をかかえたTさんがいた。
「休憩にしましょう」と無邪気に微笑む。
「いいねぇ」と持ち場をアルバイトさんに頼んで、お客さんから見えないところに行き、二人で段ボールを敷いて座り込む。
「美味しいねぇ、暖かいねぇ」と二人で雑談をしながら焼き芋を食べる。仕事のこと・子供のこと、話し出すとTさんは止まらない。
あっというまに30分は過ぎただろうか。
「私まだお昼食べてなかったんです。もう少しつきあってくれますか?」とTさん。
今度はどこで見つけたのか、つくねとソフトクリームを買ってきた(すごい組み合わせだ)。
「これ、ほひしひでふね、はふはふはふ。」と言いながらつくねを食べるTさん。食べ終わって今度はソフトを食べ始めた。
「Mさんも半分食べません?もう少し溶けちゃってますけど、普通のと違う牛の牛乳で作られているらしくて美味しいんですよ。」とTさん。
「スプーンか何かある?」
「無いからそのままどうぞ。口紅ついてないですから。」
と言われて、中学生のように下半身まで僅かな電流が走ってしまった。少し情けない。とても色っぽい唇が食べたソフトを…と思うとそれはやむを得ない。
「ありがとう。」といいながら、少し興奮してソフトを食べる。味など覚えていなかった。
翌日、私はTさんにメールを書いた。
遅い昼食楽しかったことや、今度は、段ボールの上じゃなくてちゃんとしたランチを食べよう、ということ、代休がれそうかどうか、ということ等などの内容である。
結局、その週の金曜日、一緒にランチをすることになった。
県庁所在地(といっても小さな街です。)の駅近くのレストランで待ち合わせ、そこでランチを食べた。
私は余裕を持ってランチ食べられるように午後は休みにしていた(下心40%)。ランチを食べ、その後のコーヒーを飲みながら、Tさんはまたまた話す話す。
特にも子育て好きの私としては、子供の話も得意だ。ましてやTさんの子供さんは男の子。
小学1年生ともなれば、母親では気持がわからない事もあるようだ。時折コメントを入れながら私は話を聞いていた。
ふと窓から外を見ると、駅からはTDLのお決まり袋をぶら下げたカップルが出てきた。それを見たTさんが話す。
「私、しばらくTDL行ってないなぁ。夜のTDL行ってみたいなぁ。
一度昼間にKちゃんと行ったんだけど、キャラクター見て怖いって言い出して、すぐ帰ってきたのよ。」
「そうそう、Mさん、時々東京出張行くでしょ。私もあわせて東京行くから
TDL連れてってよ。夜2時間でも3時間だけでも良いから。ね、ね、ね。」と無邪気に言う。
私がどう対応して良いものか悩んでいると「あっ、もうこんな時間。今日はお付き合いありがとうございました。仕事戻ります。」とTさん。
「じゃぁ東京泊まりで行くことになったらメールするから」と(冗談だぞ冗談と自分に言い聞かせて)言ってみる。
日程によっては日帰り出張もかなりある。「メール待ってまーーす。では、ごちそうさまでした。」と職場に帰るTさんであった。
それから数カ月後の春、私には本当にベストの出張が舞い込んできた。
東京には朝8:00に到着していなくてはならない。朝一番の新幹線に乗ってもぎりぎりの時間帯だ。
東京駅から先は地下鉄への乗換えも必要なので、ムリかもしれない。ということは、前泊だ。下心70%でメールを書いてみた。
まぁ「冗談ですよ、本気にしたんですかぁ?あはははは。」というメールが帰ってくることも覚悟していた。
そうしたら半日後に「調整するからちょっと待ってね。行けたら行きたいです。覚えていてくれてありがとう。」というメールが帰ってきた。
何でも、どうしても泊まり出張などがある場合は車で30分の実家にKちゃんは預けるらしい。
翌日、私が朝から20分おきにメールをチェックしたのは言うまでもない。
そしてお昼少し前、メールが来た。。しかし、メールのタイトルだけでは内容はわからない。
深呼吸して、メールを開く。
「お誘いありがとう。願いを叶えてくれることに感謝。ちょっと仕事が溜まってしまったので、宿泊などの手配はお願いできますか。当日は17:**に到着する新幹線を手配しますので、駅で会いましょう。」という内容であった。
さて、まじめな私は悩んだ。夜のTDLは行きたい。だからといって不倫すると決まったわけでもなく私たちは単なる系列会社のプロジェクトチームの仲間。恋人でもない。
シングル二つ?ごく普通に(我々にとっては普通じゃないが)ツインを予約するのか????とりあえず、WEBで、オフィシャルホテルを検索する。
心では、「みんなツインかダブルの部屋じゃないか?だとすると言い訳にもなるし、そうだといいな。」
と下心は90%に上昇する。一番、手頃なホテルSのWEBを調べて見た。ツインしかない!!!
もし「えーーーーーーー」と言われたらおいらは洗面所で寝てもいいや、ということで、迷わず?ツインを一つ予約した。
そして、コンドームもコンビニで購入し、(念のため)用意した。
待ちに待った出張の日が来た。こんなに東京出張を待ちに待ったことは未だかつて無い。
東京駅の待ち合わせ場所には、ごく普通の仕事用スーツを着たTさんがうれしそうに待っていた。
不倫?のかけらもなく、「子供さん大丈夫?」と聞いてしまう。「うん、○○の怪獣一つ新しいの買って預けて来たから大丈夫。
それにMさんのプロジェクトと日常の業務が最近多くて、私、しょっちゅう、夜も遅いんだよ。」
「そっか、それは悪い悪い。」と完全にリラックスムードになった。
その後、列車を乗り換え、目的地に到着。荷物を預け、チケットを受け取り、中に入る。(インパーク??)
私たちは同じプロジェクトに取り組んでいることもあるしTDLというのは私たち弱小業者がイベントを開催するにしても学ぶ物は多いと言い訳はちょっとだけ頭に隅に用意した。
二人で並んで歩くと最初の3分だけは、そういった雰囲気だった。
しかし5分たつと、Tさんは無邪気にも、「ねぇせっかく来たんだから手つないでも良い?」と聞いてきた。
「ちょっと恥ずかしいけど、良いよ。(えい、どうにでもなれ!)」という感じの私。
私たちはそんなに時間も無いのでTさんのリクエストにだけ応えるよう園内を回る。ご機嫌のTさん。そのうち、辺りはすっかり暗くなり、夜のショーが始まる。
私たちは、ベンチの後ろに柵?に寄りかかるように立って見ていた。
「あーー、良いなぁあの人達、今キスしてた。」
「…」
「ねぇ、なんかみんなキスしてない?」
「そうだね…」
「良いなぁ…」
(各種の葛藤が…。しかし本能には勝てる訳がない。)
「私とでも良いのかい??」
「…。」
「ちょっとしようか。」
そのままこっちを向いている。ちょっとだけ唇にキスをしてみた。
「Mさんありがとう。もっとしても良いよ。して欲しいな。」
そこまで言われては止められない。
やさしく片手で肩を抱きつつ、唇を寄せる。
外でキスするなんて何年ぶりだろう、と思いながら、自らの下半身に電流が走るのを覚える。
その後は、下唇、上唇をそれぞれ交互に挟んでみる。さらに、少しだけ舌も入れてみる。全く抵抗無く舌は受け入れられた。
ここまできっと10秒か15秒の僅かの時間だっただろう。
ここで、私の理性が働く。さすがに田舎育ちの私はそれ以上はできない。
とりあえず、手をぎゅっと握ったまま、そのままショーを見てその後もぶらぶらと歩きながら、食べながらTDLを楽しみ、閉園の時間が近づいた。
モノレールを一駅乗ってホテルに向かう。その間、私は重大なことを思い出す。今日の宿泊はツインを予約してあることをまだTさんには告げていなかったのだ…。
–To Be Continued–
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